古代エジプトですでに栽培されていたといわれる西洋ネギ
リーキです。これはたまたま入手した地場産ですが、愛知をはじめとしていくつかの県で栽培されていますし、輸入物もあります。かつては輸入物が主流で、とても高価でした。リーキの見た目は、白い部分が下仁田ネギ、青い部分がニンニクの葉(を巨大化させたもの)という感じで、単純に長ねぎを太くさせたのとは違います。大きな相違点は、ぬめり。長ねぎの青い部分を切るとぬめりが出てきますが、リーキにはぬめりがありません。
リーキ
●ポロねぎ、ポワロ、
●leek(リーク=英)、poireau(フランス)、porro(ポッロ=イタリア)
●ユリ科ネギ属
リーキは欧米(とくにフランス)では欠かせない野菜です。冬はリーキを使ってスープなどを作ります。刻んで加熱するととても甘くなり、ジャガイモと相性がいいことから、このふたつを組み合わせたスープは定番です。その証拠に、インスタントの「リーキ&ポテトスープ」があるくらいです。
葉はV字に折り畳んだようになっています(竜骨稜=りゅうこつりょう、とよぶのだそう)。
竜骨稜です。
さらに竜骨稜の拡大です。
土を巻き込むようにして育ちます。料理の時には注意が必要です。
左は長ネギ、右がリーキ。比べるとこんなに違います。
生け花の花材でよく使われるアリウム(ピンク色で巨大な丸い球状の花、葉はなし)がリーキの花ですが、食用の野菜と花では出荷のルートもまるで違うので、リーキを育てて花を咲かせるということは稀だろうと思います。どんな風なのか、畑で見てみたい気もしますが。
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リーキをオリーブオイルで炒めて、スープにしました。とてもおいしくなりました。これは明日書きます。