フォトエッセイスト、料理研究家 カマタスエコのblogです。作ったり食べたり、まったりしたり。日々のあれこれを綴っていきます。 
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ターサイ
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ターサイがたくさん積まれるようになると、ああ今年もそういう季節がやってきたんだなあと、しみじみ…です。そう、寒くなって株がロゼット状になったターサイは、しっかりと味が濃くておいしいのです。

ターサイ、またはタァサイ
別名:如月菜(キサラギナ)、黒白菜、ターツァイ、タァツァイ

ロゼット状というのは、地面すれすれに葉を平たくした状態のことです。小学校ではおそらくタンポポを例に挙げて紹介しているかと思いますが、なぜロゼット状になるかというと、冬の寒さから身を守る知恵なんです。地面に近ければ風の影響は少ないですし、何よりも地面は温かいですから。

冬場に旬を迎えるターサイ、スーパーでは肩身の狭い野菜です。とっても場所をとる(1株がお弁当風呂敷くらいもある)うえ並べにくく、ホウレン草のように数が動く野菜でもないからです。でも、軟弱化(やわらかく食べやすい、あるいは水耕栽培など)して香りが弱かったり姿形が上品になる野菜が多い中で、これは頑なに我が道をいく野菜なんです。ぜひ食べてみてください。

さてこの中国野菜、シンプルに塩で味付けをした料理が好きです。大きな株なので「こんなに食べきれない」と躊躇されることもしばしば。でも、炒めるとぐっと[かさ]が減りますのでご心配なく。濃い緑(黒白菜の別名のように、黒に近い緑)は、身体を元気にしてくれます。

ちなみに今日は「ターサイとスルメイカの塩炒め」にしました。午後、仕事で人と会う予定だったのでニンニク抜きで(笑)。次回はたっぷりとニンニクを入れたいと思います。
by 0141bistro | 2005-12-07 11:05 | 食材ずかん[やさい・くだもの]
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